もう10年以上前になるだろうか、我が家には「ドン」という名のパグ犬がいた。主に息子が面倒をみていた。
ムツゴロウ先生の映画「子猫物語」を観た息子が一目ぼれして買ったパグだった。
血統書付きで、名前は「ダレス・オブ・オーシャンゴッド」だった。
片手にのりそうなほど小さいころから育てたのだった。
パグといえば、額のシワがチャームポイントだと思うが、ドンはいつも何かに怯えている感じで、耳を後ろに反らせていたので、額のシワが無かった。
体毛の色も、ベージュとこげ茶のツートンといった風ではなく、色の境がはっきりしていない感じであった。申し上げておくが、お風呂にいれていなかったわけでは決してない。
そんなドンがこの世を去ってから10年ほどになる。
息子は、いわゆる「ペットロス症候群」というほどではないが、ドンに情が残ってしまったらしく、以来ペットは飼っていない。
写真の人形は、100円ショップのものらしい。息子が買ってきた。
私も、犬のミニチュアを2匹買ってきて、「ドンに似てないか?」と聞いたのだが、息子に「それ、チャイニーズ・シャーペイだよ」と言われてしまった。
やってしまった…
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